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シェアハウスとルームシェアの違い|それぞれの定義や特徴について

似ているけれど違うシェアハウスとルームシェア。

「シェアハウスとルームシェアって何が違うのか知りたい」「シェアハウスとルームシェアの定義がよくわからない」「シェアハウスとルームシェアってそれぞれどんな特徴があるの?」

この記事はそんな悩みを解決できる内容となっています。

それぞれの定義や特徴について詳しく解説していますので、シェアハウスとルームシェアの違いについて知りたい方は是非参考にしてみて下さい。

 

【結論】シェアハウスとルームシェアの違いは「運営形態」

シェアハウスとルームシェアの大きな違いは、【運営形態】です。

シェアハウスとルームシェアは、どちらも複数人で1つの住宅を共同で利用するという点では共通していますが、その運営形態や住まいとしての性質には明確な違いがあります。

シェアハウスは、主に不動産会社や管理会社が一括で運営している「賃貸物件」であり、個室が用意されていて共用スペースを他の住人とシェアするスタイル。一方、ルームシェアは、個人同士が話し合って家賃や光熱費を分担しながら住む「自主的な共同生活」のスタイルです。

一見すると似ているようで、実は生活スタイルやトラブル時の対応、契約内容などに大きな違いがあります。それぞれの特徴を深掘りしながら、自分に合った住まい方を見つけるヒントにしていきましょう。

シェアハウスとは

シェアハウスの定義

シェアハウスとは、不動産会社や運営会社が複数人の入居を前提として提供している住宅の形態です。

建物全体が「複数人で住むこと」を前提に設計・運営されており、個室スペースと共用スペース(キッチン、リビング、バス・トイレなど)が明確に分けられています。

入居者は基本的に1人1部屋を持ちつつ、生活の一部を他の住人とシェアする仕組みです。

契約は、個人と運営会社の間で交わされる賃貸契約が主流で、敷金・礼金不要、家具家電付き、光熱費込みの定額制など、手軽に入居できるスタイルが多く見られます。

シェアハウスの特徴

シェアハウスの最大の特徴は、住まいとしての利便性と管理体制の整備です。

多くの物件では最初から家具・家電が備え付けられており、冷蔵庫や洗濯機、炊飯器といった生活必需品を新たに買い揃える必要がありません。

また、水道・電気・ガス・インターネットなどのインフラも一括管理されており、入居者が個別に契約する手間がかからないのも魅力のひとつです。

さらに、定期的に清掃業者が共用部分の掃除を行う物件も多く、衛生面でも安心感があります。運営会社がトラブル対応や住人間のルール作成などをサポートする体制を整えているため、初めての一人暮らしや共同生活に不安がある人にもおすすめです。

一方で、共用部の利用ルールや生活リズムの違いによるストレスが発生することもあるため、入居前に物件の雰囲気やルールブックなどを確認することが大切です。

ルームシェアとは

ルームシェアの定義

ルームシェアとは、友人や知人、あるいは掲示板やSNSなどで知り合った他人同士が、賃貸住宅を共同で借りて住むスタイルのことを指します。

物件の所有者は通常の賃貸契約を個人に対して行い、その契約者(名義人)が、他の同居人と家賃や生活費を折半する形で住まわせるのが一般的です。

シェアハウスとは異なり、ルームシェアは基本的に「住人同士の合意と自己管理」が前提となっており、明確な運営会社や管理者が存在しない場合が多く、契約や責任の所在が曖昧になることもあります。

ルームシェアの特徴

ルームシェアの大きな特徴は、自由度の高さとコストの安さです。気心の知れた友人同士であれば、細かなルールに縛られず、ゆるやかな人間関係の中で生活できるという点が魅力的に映るでしょう。

また、1つの物件を複数人で割るため、家賃や光熱費を大幅に抑えられるという経済的なメリットもあります。

しかし、ルームシェアでは生活スタイルや性格の不一致によってトラブルが発生しやすいのも事実です。掃除の分担や来客対応、金銭の支払い遅延など、日常のちょっとした行き違いが関係悪化につながるケースもあります。

また、契約名義が代表者1人であることが多いため、他の住人に問題があっても大家との契約上の責任は名義人が負うことになります。

他にも原状回復や退去時の費用精算、途中解約などの際にトラブルになるリスクもあるため、事前に同意書や取り決めを交わしておくことが望まれます。

シェアハウスとルームシェアの違い:まとめ

シェアハウスとルームシェアは、どちらも「人と住空間を共有する」暮らし方ですが、その仕組みや契約、住人間の関係性はまったく異なります。

シェアハウスは、運営会社が提供する既製の住環境に身を置く形で、契約やルール、管理体制が整っているため、比較的トラブルが少なく、快適な共同生活を送りやすい傾向があります。

一方、ルームシェアは自由度が高くコストを抑えられるものの、住人同士の信頼関係や話し合いによって住環境が大きく左右されます。運営の裏付けがないぶん、トラブルが起こった際には個人間での解決が必要になることもあるため、慎重な相手選びや事前のルール設定が非常に重要です。

どちらのスタイルにもメリット・デメリットがあり、自分の生活スタイルや性格、人との距離感に応じて選ぶことが、快適な共同生活を送るための第一歩となるでしょう。

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